アパッチのトモダチ
2008年10月20日
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掲示板、ブログ、Wiki
一般に「デザインを作る人」と思われているデザイナーでも、プログラム言語と無縁ではいられないご時世になってきました。
デザイナーがプログラムと関わる機会はDTPよりWebで多く、JavascrptやActionScriptは日常的な言語です。この二つは、DreamweaverやFlashなどのオーサリングソフトに、ビヘイビアという名前でよく使われる機能があらかじめ登録されています。それくらい身近なものです。
ここ数年、ブログという言葉が浸透すると共に、CMS(Content Management System)を使うことが増えました。数あるCMSのうちの一つがブログなのですが、ブログが浸透したため、目的や機能でさまざまなCMSを使いわけるようになりました。
CMSを使うのに必要とされるのは、Perl、PHPなどの言語と、PostgreSQLやMySQLなどのデータベースです。これらは多くのデザイナーにとって未知の領域です。
例えば、MovableTypeのようなブログツールを使って企業サイトを構築するという案件の場合、デザイン案は通常のサイト制作と同じように作れば良いのですが、実際のデータを作る際には「テンプレート」を編集しなければなりません。
htmlとツールの独自タグが混在するテンプレートを1回で間違いなく書ければ良いのですが、やはりきちんと表示されるかチェックしたいのが自然です。と言って、完成していないものを一般公開用のサーバに置くこともできません。
そこで、良く利用されているのがXAMPPのようなパッケージです。
これをインストールすると、自分のマシン上でCMSのようなウェブアプリケーションを実行するための環境を瞬時に整えることができます。Apache、PHP、Perl、MySQLとその管理ツールが1セットになっているため、これらを一つずつ個別にコンパイル、インストールする手間を省けるほか、アップデートやアンインストールも簡単です。
XAMPPはapachefriends.orgから提供されており、Windows、Mac OS X、Linux、Solaris対応ですが、他にMac専用のMAMPもmamp.infoから提供されています。
最初にこれらのソフトを使ってみた時は、あまりの手軽さに呆然としました。
これらのツールは一般公開を前提としていない、開発用の環境構築ソフトなので、デザイナーの表示チェック用には最適です。
効率良く仕事ができるよう、目的に応じたツールをうまく使いたいものです。
記:内田未来