有限会社ドットワン

デザイン道場を受講しました

2011年1月11日

去る2010年11月に、近畿経済産業局主催の「若手デザイナーのための知財マネジメント講座」、デザイン道場2010を受講しました。

DAN計画研究所:「若手デザイナーのための知財マネジメント講座」デザイン道場2010

この講座はデザイナー歴10年目までの若手デザイナー(建築・プロダクト・グラフィック)を対象としており、弊社では私ことドットワン2号@miki7500 がデザイナー歴5年目ということで、受講しました。
朝10時半から夕方17時前までの講座を全4回、ほぼ毎週土曜日に神戸に出かけていたことになります。自宅を出るのが朝8時過ぎで移動時間が2時間半あるため、帰りの電車では毎回居眠りしてました…。

内容は主に「意匠権」についてと「デザインマネジメント」について。

意匠権については特許庁で審査を行われている係官の方や、行政書士として申請業務を数多く行われている方が講師として登壇されたため、法的な概念と同時に実際の運用面でのあれこれを伺うことができました。
意匠権はどちらかというとプロダクトデザイン寄りの話になりますが、著作権や不正競争防止法との連携によって海賊版や不正な商品の流通を防止するなど、グラフィックを業務としている私達でも、とても参考になるお話だったと思います。

もう一つの「デザインマネジメント」については、デザインプロジェクトに関わるさまざまな方々の話を聞き、デザインをマネジメントすること、デザインを通じてコミュニケーションやコミュニティ自体を構築・マネジメントすることについて勉強しました。

とてもたくさんのことを一気に勉強したので、ここには書き切れないのですが、講義自体もさることながら、そこに参考資料として挙げられた書籍についても良書が多く、講義の内容を思い出しながら読み返し、目からウロコがぼろぼろと落ちる日々です。

また、講義の日程と同時進行で兵庫県の製造業企業のデザイン案件を実際に考える、というワークショップもあり、座学だけで終わらない「濃い」講座だったと思います。

全日出席したので、証書をいただきました。

この講座で普段関わることの少ない他分野の建築・空間デザイナーやプロダクトデザイナーの同世代の人と知りあえたのも、講座に負けない刺激となりました。
同窓生として、今後とも情報交換を続けて行きたいです。

弊社には私以外にこの講座を受けられるメンバーがおりませんので、打ち上げの時に要請のありましたエヴァンジェリスト活動としては、他の機会で知りあった、悩める若手デザイナーにこの講座を布教して行かねばなりません。どうしよう…。

最後になりましたが、この講座でお世話になりました近畿経済産業局、神戸市と事務局の担当者のみなさま、長年の経験に基づく貴重な知識や知見をご教授いただいた講師の先生方に感謝したいと思います。

記:内田未来