いくたま夏祭り 2015

2015年7月12日

大阪三大祭りのひとつ、生國魂神社の夏祭りが行われました。
ドットワンのある天満橋・石町は生國魂神社の氏地の北端にあたります。今年は前夜祭にあたる宵宮祭と、渡御巡行ののち大阪城の御旅所で行われる元宮駐輦祭へ行って来ました。

ちょうどこの時期、京都と大阪では「夏越祓(なごしのはらえ)」を起源とする夏祭りが数多く行われており、生國魂神社の夏祭りと京都の祇園祭はほぼ同じ日程です。ですが、祇園祭の「コンチキチン」という雅やかなお囃子と違って、生國魂神社のそれは裏拍、かつ鉦と太鼓のテンポも非常に速いソウルフルなものです。同じ大阪の天神祭などのお囃子も似た旋律ですので、これがザ・大阪スタイルなのかもしれません。

神社の境内で行われる宵宮祭のハイライトは、各町会で結成する講による奉納祭礼・おねりです。獅子舞、金銀の神輿とお囃子、枕太鼓とそれぞれ雰囲気の違った出し物で境内は熱気に包まれます。

金銀神輿 枕太鼓のお練り

特に荒々しいのは枕太鼓。枕太鼓とは大きな太鼓を台車に乗せて固定し、前後3人ずつ計6人の願人(がんじ)が乗り込んで太鼓を叩きながら走るものです。

枕太鼓は氏子の男性達が押して進むのですが、祭礼が進むにつれどんどんスピードアップして行きます。境内の石畳の上を爆走し、時に左右に引き倒されるのです。もちろん上に乗って太鼓を叩く願人たちは倒される時も乗ったままなので、転げ落ちないようお互いに身体を支え合います。

揃いの装束を身につけて荒々しい神事に挑戦する男子諸君、同級生らしき女の子達から「カッコいいー!」と声援を送られて嬉しそうでした。昔から願人をやった男の子はみんなモテるんでしょうね。

茅草

宵宮では事務所のお守りに茅の輪にちなんだ厄よけをいただいて来ました。

翌日は、谷町九丁目にある神社から大阪城までの渡御巡行が行われます。この渡御巡行は大阪大空襲で御鳳輦を始めとする神器が焼けてしまってから、昨年復活するまでずっとトラックに分乗して行われていました。
戦前までは「陸の生玉、川の天神」と並び称され、千人を超える人が参加した大規模な行列だったそうですが、往時の規模に戻るにはまた数十年の時間が必要なようです。

枕太鼓 猿田彦 御鳳輦 元宮駐輦

豊臣秀吉によって城が築かれるまで、今の大阪城の場所には生國魂神社がありました。
この「元宮」に神様をお連れして、神事を執り行うのが元宮駐輦祭です。この後、神様を載せた輿は本町・農人橋の御旅所へ周り、氏地をぐるりと一周して神社に戻って本宮祭が行われると夏祭りはフィナーレを迎えます。

記:内田未来