ここは支線。日常のアレやコレやを忘れた脇道。 五十の峠から見える景色は、輪郭がくっきりとして、まるで、夕立が通り過ぎた後のようだ。 途中下車して、線路脇に生えている雑草の横に座り、青空でも眺めてみよう。

…という惹句で、個人のサイトとして始めたのが2000年の頃でした。 タイトルは『Branch Line』、鉄道の支線、引き込み線、あるいは脇道のこと。 同時に作っていた会社のサイトとは別に、自分の趣味や本音を全開にした放言サイトを作ってやろうと思って、キーボードをたたいていた記憶があります。

　1990年代の初頭、米国からMacintoshが上陸してきました。
とっても高額だけど非力なシステム（笑）でしたが、幸いにして勤務先に導入され、習得することが出来ました。
　その頃の小生の高揚した気分を綴った『Undo,Redo（アンドゥ・リドゥ）−DTP制作現場日記−』、そしてトラブルに巻き込まれた時に呟いたMacに関するこぼれ話『Macin trash（マッキントラッシュ）』、生業がデザイン屋ですから、色（エロスではなくカラー）について思うことや浮かんでくる記憶などをメモった雑文集の『電網色想草紙』の3本立て興業でした。 　まだウェブが、新興メディアとして熱い気分に満ちていた頃の話です。

　時が流れ2000年も5年ぐらい過ぎると、もうネット通販や商用サイト一辺倒の時代になり、小生のウェブサイトに対する興味は急速に萎えてゆき、この『Branch Line』も自然に冬眠に入りました。
　そんな私が、今このサイトを改造しています。 　理由は明白です。
　自分の作ったコンテンツが、ソフト＆ハードの両面からサポート外になり、制作者の意図通りに表示されなくなったこと、そしてスマホの爆発的な普及により、ネットコンテンツもまずスマホできちんと表示されないとダメな時代になってしまったこと。
　正直、これがトドメの理由です。

　業界の辺境にいる身として看過することも可能なんだろうけど、職業病でしょうか、閉鎖するより改造する方を選択してしまいました。
　平成が終ろうとしている今、本サイト最後の新装開店の告知を掲載しておきます。