有限会社ドットワン

Macin trash Vol.3 -
1週間で報告する Adobe Acrobat

2001年2月5日

この記事は書かれてから3年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。

不思議なもので、「ソフトが俺を呼んでいる」と思うときがある。

それは、「アレ作れるか?」と、複数のクライアントから問い合わせがやってくる時。そんな時には、「そろそろ使い時になったんやね」と正式に導入することにしている。

Acrobat もそうで、そのコンセプトには注目していたけれど、日本語の PDF は時間がかかるなあと静観して数年経過。CIDフォントの埋め込みが可能になった4.0で一気に復活してきた。そろそろやな〜と思ってたけれど、放ってあった。

年頭から前述の状態、つまり「Acrobatが俺を呼んでいる」状態になったけれど、脳天気にホイホイとインストールできないことは、3.0 の Reader を入れた時の経験から判っていた。

なんのかんのといっても、画像専門じゃない業界人にとっては、ATMが生死の分かれ目です。

ATMをいじくることは、普段の安定している自分の環境を根底から破壊することにもなりかねません。でも、客には関係ないし、ソフト会社には「推奨環境でつこてや」という宝刀がある。

なんか起こったら、メチャ手間やん。だから放ってあった。でも、仕方ありません。「Acrobatが俺を呼んでいる」のだもの。
意を決してインストールした。どうせやるなら、いっぱしのAcrobat使いにならなあきまヘン。単行本のタイトルのように、「1週間で極める Acrobat 」に挑戦じゃ。

電話のない土曜日にパッケージ購入、そしてインストール。
結果は、予想通り、ATMのバージョンアップとフォントの再インストールをさせられた。仕方ないよね、微妙なバランスの上に成り立ってる環境だもの。疲れた。

残されたものは、「PDFやれます」という看板と、フォントをCID に入れ替えないと半端やのうという事実。でも、埋め込んだ重たいデータは、どうして使うの?

1週間後の報告にはこう書いた。

●●様の主な用途を考えた場合、WEBとイントラネットでの配信だと考えられます。
従って、フォント埋め込みなどを考えず、データが軽くて、まずまずデザインの表情が保たれている「CJK Screen Optimized」をおすすめします。

記:内田憲志