有限会社ドットワン

Mac OS 9 について

2007年1月24日

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プロの現場で使うなら、慣れ親しんだ環境で

DTPの歴史を紡いできたMac OSの最終版 9.2は、現在もDTP界の中心で稼働しています。
既存データの活用、確立されたフローにおける堅実な仕事、限られた時間内での間違いのないタスクの達成。
トラブルが許されない現場では、「業界標準環境」として安定したMac OS 9.2を手放すことができません。

この場合の現場とは、DTPデータの作り手側である制作会社と、入稿データを出力する製版工程の両方を指します。
別項(Mac OS X でのDTP)でふれたように、OS、アプリケーション、フォントの3要素、つまり「環境」が双方で揃わないと成立しないのが、DTP(=デジタル・プリプレス)の世界です。
ですから、互いの動向を睨みながら、2007年の現在であっても、Adobe Illustrator Ver.8のアウトラインデータとQuarkXpress (4.1または3.3J)が、標準仕様として生き続けているのです。

制作環境を棲み分け、ニーズに合わせたデータを制作

ドットワンでは、OS XとOS 9を分離しています。
OS 9は、いわゆる在版の改訂で事足りる案件、入稿先がOS 9データを指定している場合、反対に入稿先の環境が未確認の場合に使用します。
一方、新規制作や、これから数年先まで継続するフォーマットの作成等は、OS X。また、Windowsデータとの連携やXMLを使った新しいワークフローの構築といった新しい案件の場合にも、OS Xを使用しています。

以上の業務内容による棲み分けとは別に、ハードウエア(パソコン本体)も分離しています。OS 9はG4、OS XはG5。
OSとマシンは、同時期の物が最もよいパフォーマンスを得ることができる、という当たり前のような結論を実践しています。
このことは、その環境に合う最適アプリケーションを使用して制作するということであり、安定したデータをお届けすることに役立っています。

RELEASE DTP編 [PDF・178KB]