有限会社ドットワン

ウェブメディアビギナーズ Vol.5 - 構想の共有

2010年9月21日

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サイトの構成が決まったら、あなたの頭の中にはサイトの構想が思い浮かんでいるはずです。企画に対して深く考えた人ほど、その構想は具体的に思い浮かべることができます。
次は、企画と構想を制作スタッフと共有し、実際の制作業務への橋渡しをする段階です。制作スタッフは社内のデザイン部門の場合もありますし、外部の制作会社の場合もあります。サイトの構想を制作スタッフに分かるようにプレゼンテーションする必要がありますので、資料を駆使して全力で構想を伝えましょう。

プレゼンテーションで使用する資料には、サイト内のコーナー分類と内容を箇条書きにし、説明や注釈は口頭で行うか項目の脇に添える程度にします。また、サイトの目的と目標、期限と予算を明記して、方針を関係者全員で共有し、スケジュールをしっかりと立てましょう。
もし同業他社のサイトが自社サイトの目指す方向と一致しており、取り入れたい点があればそれを制作スタッフに例示するのも良い手です。

これらの資料を使って打ち合わせをすると、制作スタッフの頭の中にはおおよそのスケジュールやサイト構築に必要な技術や手法、デザインのだいたいのイメージが思い浮かんでいるはずです。(※3)
今後のスケジュールや作業手順、お互いの連絡手段や原稿の提供方法の相談をしておきましょう。製品や社屋の撮影が必要ならカメラマンに、イラストを使用するのであればイラストレーターに、打ち合わせに参加してもらうと良いでしょう。また、打ち合わせの機会に会社案内や製品カタログを制作スタッフに提供しておくと、デザイン制作の資料や材料になります。

※3 大掛かりな独自システムやCMSで構築するサイトであれば、提案依頼書を作成して技術面から仕様を固めていく作業が必要になります。しかし、この項目では企画の共有に重きを置きました。どんな技術・手法を使うかは、サイトの目的よりも重要ではないからです。目的が定まっていれば、技術・手法は自動的に決まるものです。

あるサイト担当者の資料から

サイトの各コーナーの内容は文字資料に箇条書きでまとめましたが、各コーナーの繋がりが文字資料では分かりにくかったので、サイト内の移動ルートの図を作って添付しました。
サイトの中で閲覧者が迷うことなく次々に見たいページへ移動できるよう、リンクを張り巡らせています。

記:内田未来